日本ータイークウェート間で日本での半年分肝を冷やした話

2019年9月5日

9/3 8:00 成田空港第1ターミナル

スラム街和光市を6時台に出発した私は、渡航の4時間前に到着しました。
理由はまあこんなこと(前の記事のリンク)があり、ぬくぬく過ごしていたんじゃ渡航準備が間に合わなかったため、寝る間を惜しみ家賃の鍵の郵送やら休学届の郵送やら諸々の手続きを行っていました。

出発予定時刻は12:00発タイ バンコク行

これまでに手続きが間に合わなければアウトだったため、早く着き、それぞれの解約等々の連絡先に電話し、9:00に航空券の発券を行うことができました(えらい)
クウェート滞在のためのビザの表記は全てアラビア語のため、タイ航空と言えど流石にアラビア語なんて読めないんですよね。
私だってビザの内容は読めないし。
従ってスタッフ乗客共に直感とノリで手続きを進めていくわけなのですが

スタッフ「この日付って・・・ビザの有効期限ですかね?」
私「恐らくそうだと思うんですけど・・・」
スタッフ「これってなんてかかれます?」
私「調べてみますね・・・見てください、【単一な数字】って意味らしいですよ(笑)」
スタッフ「この単語って、ビザの番号であってますかね?」
私「あ~!あってますあってます!辞書がそう言ってます」

めちゃめちゃである。

めちゃめちゃな内容の手続きの割は想像以上にすんなり搭乗券の発行が済ませられ、重くて重くて仕方のなかった30KGの手荷物も預けられたため、あっけに取られていたところ、留学生の一人がそのあとにスタッフに30分もつかまり私が「ビザの有効期限」と伝えていた項目が「パスポートの有効期限」だったことが発覚。荷物検査の前に再度訂正をすることになりました。

その後は結構順調に進み、成田からは無事に3人タイへ向かうことができました。

 

タイまではよかったのですが。

さてタイへ到着し、そこでのトランジットが約5時間。
6時間のフライトを終え空腹のため、まず腹拵え。
シンハービールでアルコールにお別れを告げグリーンカレーで優勝しました。

搭乗手続きをインターネットで終え、チケットの発券をするときに事件は起きました。

クウェート航空スタッフのおばちゃん「これ大使館のスタンプないんちゃう?」

は?

どうやらパスポートに押されるはずのスタンプが押されていない。
これがないとクウェート航空へ乗ることができないとのことだった。

留学生の一人「アッこれって手引きに書かれてたやつだ・・・・昔ここで同じ理由で搭乗拒否された人がいるらしい」

なんだって????????

我々困惑、クウェート航空のおばちゃんも困惑。
その後「大使館の人間はこれで登場できるはずと言っていたはずだ」とか「これで乗れなかったらどうりゃいいんだ」など英語で口答えするも上手くいかず。20分ほど話すも埒が明かない状態でした。

クウェート留学、日本出発後7時間にて終了か、と諦めかけていたところ。

別のスタッフが来ておそらく中国人らしきパスポートやらビザやらをぺらぺらと確認しはじめ
「Oh~~~~~!!!!!!」などと声をあげたので何事かと思い聞いてみると

「本来パスポートに押されているはずのスタンプが別の書類の裏に押してあったから大丈夫!」

とのことでした。腹の底が冷える思いをしていたので、もう本当に嬉しくて。
外務省の人に言われた「期待値を下げること」は、こんなところにも適用されんのか、と。
飛行機に乗れることを当たり前だと思わず、乗れたらラッキーくらいまで期待値を下げなきゃやってられないのかと。もう空港の時点でクウェートの洗礼をウケるはめになりました。

そしてきゃっきゃしてスタッフのおばちゃんに「コップンカーコップンカー」などと拙いアホみたいなタイ語で感謝していたところ

「そういえばあなたの荷物は何キロ?」

と水をさすようにきかれたので正直に

「30kgです」

と答えるとおばちゃんはハッとした様子でこちらを見、申し訳なさそうな顔で

「1つの荷物につき23kgまでしか預かることができない。もし超過したばあいは(かきかき・・・)1万3000円の追加が必要になる」

と私への死亡宣告をした

「ええと・・・その・・・I have no mony…(大嘘。先程シンハービールも飲んだしオレンジジュースも買った)
そんなことクウェート航空にかかれてましたっけ・・・?」

もう目の前が真っ白である。
2人の留学生と一緒に絶句していたところにおばちゃんがさらに話始める。

“But I can help you. The way to slove is to write 23kg on this document.
If you are asked, you have to answer 23kg. ok? I don’t want to lose my job."

つまり、書類を偽装するからどんなことを言われても23kgって言い張るんやで。

とのことだった。
おばちゃんは最初から最後まで女神だった。
もう心臓がドラムみたいに鳴り止まくて、今度は感動の嵐で絶句。

そんなこんなで無事クウェート航空に乗り、無事にクウェートへ到着したのでした。

クウェートでの生活ももう2日目。
たどたどしい英語でなんとか手続き等を乗り越え、ギリギリべつの国の留学生と仲良くやってます。

今朝は気温が45度くらいになる中、無き歩道を歩きスタバまでたどり着いたり、必需品のショッピングや図書館の見学、夜に寮の中を散歩して猫と戯れたりしてました。

クウェートって暑すぎるので基本的に交通手段に徒歩っていうものが存在しないらしく、どこにも歩道というものが見当たらないんですね。だから大きい道路を挟んで目の前にあるショッピングモールに行けないんでいたんですけど、先に書いたように夜に猫と遊んでたらジプチ人の女の二人に声をかけられ、一緒にとんでもない交通量の道を走って横切ってショッピングモールまで行ったりと、ひとつひとつの体験がRPGみたいですごく新鮮です。

明日はグランドモスクとスークに行く予定です。

今日のブログは事実の羅列みたいになってしまったな。
先程北海道で大きな地震があったみたいですね。実家も停電しているいるみたいで心配です。

では、ハンニバル佐藤でした。